33.悲しみの記憶

11/22 続き



サンタ・カタリーナ通りの路面店の1つを出て、そのまま北に向かって歩きました。
ここには、アズレージョ(装飾タイル)のとてもきれいなアルマス礼拝堂があるのです。


2分弱歩いたところで、大通り沿いに現れる大きな礼拝堂。
壁面にはアズレージョ。
バターリャ広場付近のサント・イルデフォンソ教会も綺麗だけど、アルマス教会もすごく綺麗!
白い壁に青の濃淡で描かれた細かい画が、とても繊細で美しいのです。


このアズレージョを撮影しようと思った次の瞬間、非常に重大なことに気づいたのです。


デジカメがない。



直前によったお店で、商品を見るためにデジカメを置いた記憶が頭を掠めました。
置く瞬間、「忘れるかも」という不安がよぎったことも思い出しました。
でも本当にちょっとの間のつもりで、周りに人がいなかったのも手伝って鞄に入れなかったということを、ものすごく後悔しました。


そんな脳内グルグル状態で、来た道を店までダッシュ!!




2階建ての店内に駆け込み、デジカメを置いたはずの場所を確認しましたが何もありません。
近くにいた店員に片言にポルトガル語で訊くも、「知らない」と一蹴されました。
仕方がないので別の店員にも訊きましたが、やはり「知らない」と。




この瞬間のショックはそれはそれは大くて・・・。
これまでの旅程の中で、デジカメ内の画像データはざっと700枚以上。
しかも闇雲に撮った700枚ではなく、何回も撮り直してできた「満足」のいくものばかりだったし、夜になって「やっぱりこれは要らないな」と思う写真をたくさんたくさん消去した後で残ったそれはそれはお気に入りの画像ばかりだったので、「今回の旅行=これらの写真」といっても過言ではないくらいのすごーーーーく大切なものだったのです。



そうやすやすとは諦められない。



この日は土曜日のためか、店内は賑わっていました。
さっきお店を出てからまだ5分と経っていない。
もしかしたら、カメラを見つけて「これ誰の?」なんて思っている親切は人がまだ店内にいるかもしんない。



そしてあたしは勇気ある行動に出ました。


聞き込み。



お店の前に立ち、出てくる客出てくる客に片言のポルトガル語で尋ねました。
「店内でデジカメなくしたんですが見ませんでしたか?」


「盗難は遭うほうが悪い」な考えのヨーロピアンなので、大きな期待はしていません。
でもそこは優しいポルトガル人、とりあえずこの不審な日本人の質問に耳を傾けてくれます。
ただ悲しいかな、当然のことながら望む返事は一向に返ってこない。



そうこうしているうちに30分以上が経過しました。
もはやあたしのカメラを見た人が店内にいるはずはないと判断。

で、ショッピングセンターの Via Catarina へ。




デジカメ発見
  ↓
中に入っているデータが気になる
  ↓
休憩しながらゆっくりと中身確認
  ↑
このあたりで休憩といえばショッピングセンター内のフードコート。



・・・という心理を願って、フードコートへ。




ここのフードコートはかなり広いです。
お店も多いですがテーブルもたくさんあります。
土曜日なだけあって、若者や家族連れなどで9割くらい席が埋まってる状態。
そのテーブルの合間を縫うように歩いて、デジカメを手にしている人がいないか探してみる。



それっぽいカメラを見かけたところで「ちょっと見せて」なんて声をかける勇気はないんだけど、でもとりあえず何か納得がしたくて、エリア内をぐるぐる。


そうこうしているうちに精神的に疲れてきてしまったので、とりあえず何か口にしようと、フードコート内のスープ屋さんへ。

パンと野菜スープで1.8€。
で、食べてみてびっくり。

ま ず い 。

というより、味が無い。
塩が足りない???
ポルトガルの野菜スープはこれまでどこで飲んでもハズレ無しだったのに!!
でもつぶれかけの寂れた食堂ならともかく、ここは都市部のショッピングセンター。
こんな味のないものが普通に提供されてるって、アリなの???



あぁ、味が分からなくなる程ショックを受けているんだなと、実感しました。


食べおかげか幾分落ち着きを取り戻し、警察に届けることにしました。
万一見つかる可能性だって捨てきれないし、旅行保険を請求するなら証拠が必要なはず。



そしてショッピングセンターを後にしたのでした。





思いのほか長くなったので、続きます。



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